2014年4月30日水曜日

ミラーミラーミラー

「なぜ人のあくびは伝染するか?」
という話題がラジオで繰り広げられていました。



ある大学教授の研究結果によると、
あくびは関係が近い人ほど伝染するという。



病院の待合室にいる赤の他人より、
自分の家族や友人など関係が近い人があくびをする時に
それがより伝染し、自分もあくびが出てしまう、と。



職場のトレーニングで
「ミラーニューロン」という細胞について
学んだ事を思い出しました。



ミラーニューロンとは脳の中にある細胞物質で、
「他の個体の行動を見て、
まるで自身が同じ行動をとっているかのように
"鏡"のような反応をすることから名付けられた。
他人がしていることを見て、我がことのように感じる
共感能力を司っていると考えられている。」(Wikipedia



なーるほど。
あくび感染は、ミラーニューロンのしわざだな。



ふと、恐ろしいことも頭によぎりました。



ミラーニューロンを上手く活用できないと、どうなる??



例えば、対戦系テレビゲーム、
残酷なシーンが多い映画や悪質なインターネットの記事に
触れる機会が多ければ多いほど、
実際に自分は殺人などの罪は侵していなくとも、
ミラーニューロンによって、
あたかも自分がやったかのように脳が刺激され、共感を生み、
最後には本当に殺人の罪まで犯してしまっていた!!
というような事件、よく聞きませんか?



また、ここまでは行かなくとも、怒ってる人の隣にいるだけで、
自分も怒れてきてしまったり。



世間のモラルの低下も、
「赤信号、みんなで渡れば怖くない」というような状態も、
このミラーニューロンが
私たちの脳にあるからではないでしょうか?



では、どうして神様は
このような機能を私たちに与えたのでしょうか??



聖典のヨハネによる福音書13章15節でイエスさまは
弟子達の足を洗い、こう言いました。
「わたしがあなたがたにしたとおりに、
あなたがたもするように、わたしは手本をしめしたのだ。」



イエスさまの模範に倣えってことですね!!
。。。。。。?!!?!



裏を返せば、私もイエスさまがなさったことができる!!
私にその能力が備わっている!!



ミラーニューロンの知識から、
今まで漠然と「私もイエスさまのようになれる」
と思っていたのが、
物質科学的に可能だという証を得た瞬間でした。



さあて、わたくし、エルザの中の、
鏡よ、鏡、鏡さん、
この世で何を写し、私をどんな人にしていくの??














(ティツィアーノの「化粧する女」)

2014年4月20日日曜日

桜の花

 
こんにちは。春です。

私の住んでいるユタ州でも桜が咲いた!と思った2日後には大粒の雹と強風に桜の花がさらされてあっという間に散ってしまいました。

ユタ州ではTシャツ一枚でも過ごせるような天気の翌日に雪が降るなんてことも珍しくありません。

私は運よく、ぽかぽか陽気の気持ちのいい日に満開に咲いた桜を日本からうちにホームステイしに来ている友人と一緒に鑑賞することができました。





きっと多くの人が桜にまつわる思い出や思い入れがあるのではないかと思います。

私もその中の一人です。

ちょうど一年前のこの時期、私は自分のウェディングドレスを縫っていました。

主人と私は約一年間、ビザの申請でアメリカと日本での遠距離で過ごしていました。

元々学生としてのビザは持っていたのですが、結婚の為に取得し直した為にだいぶ待たされてしまったのです。

いつ届くのかわからないビザの最初の書類を9ヶ月の間ずっと毎日ポストを気にしながら過ごしていました。

休日には郵便屋さんのバイクの音が聞こえてくると、「もしかしたら今日こそ届くかもしれない!」とワクワクして胸を弾ませては、がっかりしていたのも今となっては思い出です。

ビザを待っていた間、楽しいことや幸せなことに集中することが出来ず悲観的になってばかりでした。

毎日心の中で空き缶をカンカラカーンと蹴飛ばし、かなりやさぐれてた私ですが、ビザが受理された日に急速に心が温まったのと共にプロポーズを受けて丸一年経つ頃でしたが、実はその時に初めて婚約した実感が湧きました。

面接で面接官の方が「あなたのビザを発行します」と言われた瞬間、涙が溢れて、そしたら面接官の方も頷きながら一緒に涙を流して下さったこと今でも忘れられません。

帰り道、大使館の外の桜に蕾がついてるのを見て「あぁ春が来るんだなぁ。」と思いながら携帯で写真を撮ろうとしましたが、大使館は写真撮影禁止という看板がすぐ横にあったのが目に入り、思い出に一枚撮りたい気持ちをグッとこらえて赤坂をあとにしました。



「桜が咲く頃まで頑張ってみよう」

私が末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師として活動していて、挫折しそうになったときに励まされた言葉です。

励まされた通り頑張って気がついたら春が来て本当に本当に立派で見事な桜を見ることが出来ました。と同時に私が挫折しそうだったことを諦めずに成し遂げることができました。


私は神様をこの目で直接見たことはありませんが、美しい自然を通して神様の愛を知ることが出来ます。


努力は必ずいつか実を結んでくれると信じて、これからの人生も桜を楽しみにしていきたいと思います。



2014年4月12日土曜日

多世代交流の第一線

入園・入学式、新学期、新社会人。。。。。
新しい出逢いの季節ですね。



もう素敵な出会いがありましたか?



入学式も新学期もとっくの昔に終わった人生に
出逢いなんて。。。とお考えの方。
飛ぶネコもまったくもって
そのような環境で人生を送っておりますが、
いいえ、まだまだ、
恵まれてたくさんの出会いを経験しているのです。



飛ぶネコには、特別な友人がいます。
今月100歳になるおばあちゃんです。



彼女とは、畑仕事を通してお知り合いになりました。



うちの裏庭にこしらえた小さな畑。
水やりや草取りのため畑に出ると、
大抵、おばあちゃんも彼女の裏庭の畑に顔を出していて、
ふたりで野菜たちの生長ぶりをあれこれ語り合いながら
世間話に花を咲かせるようになったのがきっかけで、
友情にも実を結びました。



100歳の今でも一人暮らしをするおばあちゃん。
「腰が悪くなって、なんにもできないよ。」とは言うものの、
そうやって、畑の世話から身の回りのことを
自分でこなしている姿を見ると、
彼女から生命力なるものを感じて
こちらにもエネルギーがみなぎってきます。



おばあちゃんの家には、たくさんの人が頻繁に訪れます。
お元気とは言っても、
一人暮らしのおばあちゃんのことが気になって、
親切にも何かできることはないかと訪ねてくる人たちです。



おばあちゃんから
「うちへあそびにいらっしゃい」
とお誘いが来ることもあります。
訪ねてみると、巻物を開くかのように
一世紀にわたる経験を披露してくれます。
教科書に書かれていない歴史、まさに、本物です。



さて、おばあちゃんにはどんな秘密があって、
人生をこんなにもエンジョイしているのでしょう。



実は、おばあちゃんには教会という
安心できるコミュニティーがあります。



飛ぶネコにもあるんです。このコミュニティ。
そこでは、10か20、あるいは30、年齢が上の先輩方と
肩を並べて語り合う機会があります。
先輩方の知恵に耳を傾ければ、
何事でも上手くできるように感じます。



親しくしてもらっている若い子たちもいます。
小学生から30代までの乙女たち。
プラス、小学生から大学生までの男児たち。
彼らから放たれる若さのしぶきを浴びれば
自信とやる気を伸ばす魔法をかけられたように感じます。



教会では、下は新生児から、
上は、80代、90代、
はたまた、裏庭のおばあちゃんのように
100歳の長寿の方までが集まり、
多世代にわたる交流があります。



新生児を抱える新米ママに近寄って赤ちゃんを抱き
ママがちょっと一息つけるように配慮してくれる
子育ての終わったお母さんたち。



キャハキャハと楽しそうな声を上げて
廊下を行き交う2、3歳児を
目を細めて見つめるおじいちゃん、おばあちゃんの優しい目。
子どもたちから見れば、
曽祖父母にあたる年齢の人たちです!!!



思春期で多感な青少年に
頼れる先輩となってくれる大学生のお兄さん、お姉さん、
親身になって相談に乗ってくれる若いお父さん世代。



あげればきりがないですが、
現代の社会ではあまり遭遇しない
素敵な出会いがたくさんあります。



先日も、世界中にいる末日聖徒の
女性たちを対象に開かれた集会がありました。



8歳以上の女性たちがソルトレイクのカンファレンスセンター
テレビやインターネットの前に集まって
数人からお話を聴くという集会でした。



81歳のおばあちゃんが、14歳から15歳の
少女たちを教えるクラスの先生に選ばれ、
異世代の女性たちが仲睦まじく交わる様子が紹介された時、
飛ぶネコと100歳のおばあちゃんのような素敵な関係が
他でも育まれているのを知って、
顔をほころばせました。
















信仰を同じくしていますが、
もちろん、馬が合わない人もいます。



ですが、最近感じることは、
人と交わることに
つらさがなくなってきたなぁということ。



若い頃は、自分と違うところにすぐ目がいって
イライラを感じることが多かったように思います。



年の功もあるとは思いますが、
お互いを尊重し合いながら
付き合うことができるようになってきたのには、
教会を通して、様々な年代の人々と接することが
大きく影響していると感じるのです。



なんといっても、やはり、最大の恩恵は
イエス・キリストの教えから受けているといってよいでしょう。



キリストがわたしたちの弱さ、苦痛、苦難、試練、病までも
ご自分の身に受けて、赦してくださった

(アルマ書7章11-12節)おかげで、
自分が犯した失敗、失態にくじけることなく
何度でもやり直し、上手になっていこうと思えます。



素敵な出会いが友情という実を結び、
いろんな世代の人と交わることで
新たな自分をも発見できる。
教会は、飛ぶネコにとってそんな場所になっています。