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2014年9月21日日曜日

短期な夫に、期長な妻

「分かってくれないならもういいよ!」


結婚して初めてのケンカ。


きっかけは、今の仕事を辞め、
転職することを打出したことから。


取引先の社長さんから、
とある事業拡大の為のチームリーダーとして働こう
とのお声掛け、
年収は少なくとも今の3倍、
努力次第で地位も名誉も得ることができる
一世一代のビッグチャンスだって。


「家族を楽にさせたいし、誇れる仕事にだって就きたい。
こんなにいい話ないじゃん。」


「そう、じゃあ家族の時間はどうなるの?」


仕事のおよそ8割は出張で家にはほとんど帰れない、
休みも現実、月に1、2日取れればいい方なんだとか。


「私は絶対に反対。」


妻のお腹には、3ヶ月後に出産予定の男の子がいる。


口論の末、反対を押し切って
翌日の会社面談の準備をし眠りにつく私、
ただ呆然と立ち尽くし現状が把握できないままうつむく妻…


夜遅くだった…目が覚めた先の明かりに
妻が玄関ですすり泣いているのが見えた。


片手に私の靴を持ち、ブラシで綺麗に磨いていた。
面談が、うまくいくように。





-「俺、すぐ船酔いしちゃうんだよね。」

-「そういう時は遠くをみるといいんだよ。目先ばかりに気をとられると人は酔いやすくなるんだって。」


妻はいつだって、私よりも先を見てる。

 
翌日、面談には行ったものの、
社長さんにはお誘いへの断りと、
より一層のサポートを約束し家路についた。


子供の誕生や成長に
夫婦で過ごす時間から得られるものは、
私が思ってた以上に大切で幸せな時間。


いかなる成功も、家庭の失敗を償うことはできない
デビット・O・マッケイ


その言葉の意味が、今はちょっぴり分かる30歳。

2014年9月10日水曜日

大切なことを気づかせてくれる人

長男の担任と面談していた時のこと。


「息子さんは本当によくおできになります。
成績もばっちりですし、リーダーシップもある。
素直でいいお子さんですし。。。。
おうちでもいつもこんな感じですか。」


飛ぶネコは学生時代、
こんな風に褒められたことはありません(残念ながら)。
自分の子どもがこんなにも出来がよいと褒められて、
狐につままれたような思いでした。


さて、先生の質問になんと答えようか、考えました。
息子が隣にいたからです。


「いえいえ、家ではぜんぜん」
と口から出そうになりましたが、
代わりにこう言いました。



「家では、リラックスしています。」



飛ぶネコなりに母親の愛情をこめて見つけた
精一杯の言葉でした。



そしたら、先生、大笑いするんです。



あら、飛ぶネコの顔、引きつっていたんでしょうか。



「あ~よかった。おうちでもそんなに優等生だったら
気の毒だと思ってたんですよ。」




「はぁ~。。。。」



はじめは、先生のこの言葉、どんな意味なのか
さっぱり見当がつきませんでした。



でも、先生は、息子に自分自身になれる場所があって
よかった、ということをおっしゃっていたのでした。



子どもだって学校という社会の中で
ストレスを感じています。


外の社会でルールを守り、
周りに迷惑をかけない良い振舞いをすることが大事
ということを理解しています。


そのストレスを解放できる場が
おうちにあってよかったです、と。


家に帰ってくると、
寝転がって漫画を読んでいる息子。
片づけるように言ってもすぐにやらない息子に
飛ぶネコは時折、いえいえ、毎日、
怒りを感ぜずにはいられませんでした。


でも、なんとなく、
その怒りをその場で息子にぶつけるのは、
よした方がいい、と思うときがあって
怒りの言葉は胸の内にしまっておくことがありました。


つまり、息子は漫画読み放題でウハウハ。


飛ぶネコは、怒りを押さえなくてはならずイライラ。


という図が毎日ですね。



でも、その日、わたしよりも一回りは若い先生から
とても大事なことを学びました。



あ~、なるほど。
家庭というのは、そういう場であっていいのか。


自分自身の心の中で何となく感じていたものを
先生が代弁してくださったようで
ホッとしたんです。



面談が終わって外に出たとき、
「あなたの担任の先生、いい先生だね。」
「でしょ。最高だよ!!!!」
「うん、かあさんも最高だと思う。」



教師って、こういう人のことを言うんだなぁと
胸が熱くなりました。



これからは、長男が漫画を読んでいる姿を
微笑みながら見ていられます。