2014年4月20日日曜日

桜の花

 
こんにちは。春です。

私の住んでいるユタ州でも桜が咲いた!と思った2日後には大粒の雹と強風に桜の花がさらされてあっという間に散ってしまいました。

ユタ州ではTシャツ一枚でも過ごせるような天気の翌日に雪が降るなんてことも珍しくありません。

私は運よく、ぽかぽか陽気の気持ちのいい日に満開に咲いた桜を日本からうちにホームステイしに来ている友人と一緒に鑑賞することができました。





きっと多くの人が桜にまつわる思い出や思い入れがあるのではないかと思います。

私もその中の一人です。

ちょうど一年前のこの時期、私は自分のウェディングドレスを縫っていました。

主人と私は約一年間、ビザの申請でアメリカと日本での遠距離で過ごしていました。

元々学生としてのビザは持っていたのですが、結婚の為に取得し直した為にだいぶ待たされてしまったのです。

いつ届くのかわからないビザの最初の書類を9ヶ月の間ずっと毎日ポストを気にしながら過ごしていました。

休日には郵便屋さんのバイクの音が聞こえてくると、「もしかしたら今日こそ届くかもしれない!」とワクワクして胸を弾ませては、がっかりしていたのも今となっては思い出です。

ビザを待っていた間、楽しいことや幸せなことに集中することが出来ず悲観的になってばかりでした。

毎日心の中で空き缶をカンカラカーンと蹴飛ばし、かなりやさぐれてた私ですが、ビザが受理された日に急速に心が温まったのと共にプロポーズを受けて丸一年経つ頃でしたが、実はその時に初めて婚約した実感が湧きました。

面接で面接官の方が「あなたのビザを発行します」と言われた瞬間、涙が溢れて、そしたら面接官の方も頷きながら一緒に涙を流して下さったこと今でも忘れられません。

帰り道、大使館の外の桜に蕾がついてるのを見て「あぁ春が来るんだなぁ。」と思いながら携帯で写真を撮ろうとしましたが、大使館は写真撮影禁止という看板がすぐ横にあったのが目に入り、思い出に一枚撮りたい気持ちをグッとこらえて赤坂をあとにしました。



「桜が咲く頃まで頑張ってみよう」

私が末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師として活動していて、挫折しそうになったときに励まされた言葉です。

励まされた通り頑張って気がついたら春が来て本当に本当に立派で見事な桜を見ることが出来ました。と同時に私が挫折しそうだったことを諦めずに成し遂げることができました。


私は神様をこの目で直接見たことはありませんが、美しい自然を通して神様の愛を知ることが出来ます。


努力は必ずいつか実を結んでくれると信じて、これからの人生も桜を楽しみにしていきたいと思います。



1 件のコメント:

  1. 一緒に涙を流してくれた大使館の面接官に
    お会いしてみたいです。
    そういう機関のお役人さんは、
    堅いイメージがありますから、
    情にホロリとしてくださる方がいるなんて
    感動です!!!!

    あ、でも、春ちゃんの伝えたかったのは、
    そこじゃないんですよね(笑)

    飛ぶネコはハワイに数年暮らしたことがありまして、
    その時、四季が恋しくなったことを思い出しました。
    人生の中でもちょっとつらい時期でしたので、
    モヤモヤから抜け出すための
    「何か」が欲しかったんですね。
    でも、常夏の島ハワイの天気はいつも同じ。。。

    長い冬を耐え忍んだあとの春には
    希望や変化を期待できる不思議な力がありますよね。
    「これからだ!!!」と思わせてくれる満開の桜の時期に
    入学式や入社式があるのは
    すごく理に適っているように思います。

    ーby 飛ぶネコ

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