2014年6月30日月曜日

擬音語で父を語る

。。。。。。(点々点々点々)










いきなりですが、エルザの父は無口です。

でも、お酒を飲むと、

しゅるしゅるしゅる 
っとお腹の下の方から、自分で考えた駄洒落のネタ出して来て披露してくれます。
いくつか披露してくれた中で、「わっはっはー」となったのは一つぐらい。笑
父の駄洒落には欲がなく、性格が表れています。


【父の一日】

ぷーーーーーー↗
と威勢のいいおならから朝が始まります。

ぽとぽとぽと 
とコーヒーがフィルターを通って水筒に入っていくと、畑に出かける準備完了。


ぽかぽかぽかぽか
と心におひさまが照らすような暮らしができるようにお手伝いするお仕事をしています。

が、やっぱり仕事は大変みたいで、ざーざー、どっしゃん、ばっしゃん、 の豪雨の中にカッパを着て傘を渡しに行く人みたいな毎日。


暴風警報あり津波警報あり、え?土砂崩れも?! のような一日が終わると、真っ黄色のロマンスマイカーをぐんぐん走らせ、帰宅。

。。。。。。
家に帰ると黙々と木彫り。
孫が来ると週末に彫った動物達を使って人形劇をしてくれます。らんらんらん

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【父の教え】

くねくねの曲がり道。
人生は一般社会がひくレールの上を走らなくても、ゆっくり自分の足でよいしょよいしょと歩いた方がいいと教えてくれました。(よって私は四大編入直後に休学届けを出し、宣教師として1年半奉仕活動をし、復学、卒業しました。)


ダラダラと流れる汗。
畑仕事をして収穫する野菜はスーパーで買うのより、断然高い!手間も時間も労力もかかっている。でも、その経験はスーパーでは買えない。自分で種を蒔いて、水をやって、草を取って、肥料をやって育てた野菜がやっと実をつける朝の嬉しいこと!
報酬への感謝で心が満たされる。お金を稼がない子ども達にとって労働の喜びと価値を教えるのにピッタリ!と最近育児について考えているエルザに教えてくれました。


【父の希望】

「コオロギのようにコロッと死にたい」

確かに。

「昨日までリンリンリンリン歌って周りを楽しませていたのに、コロッと往ってしまったねー。」なーんて、幸せかも。笑



【まとめ】

同居している父の父(エルザの祖父)とは性格が真逆。

祖父が「勝つ生き方」を教えてくれ、

父は「負けない生き方」を教えてくれます。


遊び心で父を擬音語で表現してみようと書き始めましたが、書き終え読むと、一つ一つの音が懐かしくて、嬉しいような、寂しいような。

あなたのお父さんはどんな音を奏でているのでしょうか?



2014年6月19日木曜日

父の日


私の父はお人好しである。


仕事がずっと続いて休みが全く取れない日でも
人が喜ぶことをする時間は決して削らない。


誰かの誕生日を祝うことが好きで
実家のカレンダーはたくさんの名前で毎日が埋まっている。
そして毎日誰かにバースデーコールをしている。
時によってはケーキや花束を届けに訪問してから帰ってくる。


私が日本へ帰国する時も、日本を離れる時も
仕事が忙しいのに必ず成田まで来てくれる。
それは結婚以前に旅行で空港を利用してた時から変わらない。


 思い出すといろんな優しい父がいる。



もちろん反発した時期もあったし、
振り返るとイラっとする思い出もある。


けれど父の顔を思い出す時、
まず浮かぶのはニコニコ笑ってる顔だ。






















先月、日本に里帰りした際に飛行機の中で
「永遠の0」と「少年H」を観た。


観ながら映画の中の父と私の父の共通する部分を
幾度となく見つけた。


どちらも戦争があった時代の話。
家族を守る芯の強い父親が描かれていて
私はボロボロ泣きながら、
大変な時代を乗り越えた先祖がいたから今があることや、
家族の有難さを痛感した。



時々人生には理不尽なことや逃げたいことがあるけれど、
どんな形であっても命が与えられてることは
大きな奇跡なんだと思った。


感情の浮き沈みが激しい性格の私は、
大抵の嫌なことはもうやだー、もうどうでもいいーって
逃げようとする。



海中深く、海の底までしっかりささった錨のように
どんな時もじっと据えてる父を見習おうとしても
私には到底届かない目標のように思える。


父のようになるのは私には難しいけれど、
いつか生まれてくる私の子どもや
遠い未来の子孫まで
父と母や先祖があって、今があることを
伝えることが出来たらいいなと思う。


2014年6月11日水曜日

父親は背中で語る

普段の仕事の他に、
地域のために活動していた父は
とても忙しく、出張で家にいないのはよくあることでした。



でも、父がいなくて
淋しい思いをした記憶はないのです。



仕事から帰宅して、次の会合に行くまでのわずかな時間に、
家の前の空き地で繰り広げられる
キャッチボール、バドミントン、野球、ソフトボールが
毎日の何よりの楽しみで、
そのために父の帰りをいまか、いまかと待ち焦がれていました。



飛ぶネコの子どもたちが
夫の帰りを待っているのを見ると
あの時の気持ちが甦ってきて、
なるほど、と思うわけです。



飛ぶネコの父親を待ち焦がれるワクワク度は
週末に向かって高まっていきました。
父がどこかに連れて行ってくれるのが楽しみで。
行く先は、父の職場であったり、
取引先であることがしょっちゅうでしたが
とにかく、父と出かけられることが嬉しかったのです。



父が仕事を片づけている間は、
飛ぶネコたちは車で待っているだけ。
車をあちこちいじり、
ときには、灰皿の吸い殻にライターで火をつけて遊んでみたりと
やりたい放題の飛ぶネコたちでしたが、
「馬鹿な真似をするんじゃない」と叱られはしませんでした。



子どもだけを残していったらそうなることを承知の上で、
もしかしたら、週末でさえ仕事を優先して
飛ぶネコたちを構えないことに、ある意味罪悪感を抱きつつ、
でも、とうさんは、君たちのことを大事に思っているよ、
というのを見せてくれていたのかもしれない、
と、親になった今では思ったりするのです。



父と関わっている人たちに会い、
彼らからかわいがられるのも好きでした。
わたしが父の特別な存在のように扱われている気がして。







好きなジャイアンツの野球中継、そして、相撲中継が
わたしたち子どもの観たい番組と重なると
始まるチャンネル争い。
「たまには野球を見せてくれよ」とは言いながらも
チャンネル権を獲得していたのは
いつも飛ぶネコたちでしたから、
たくさん我慢もしてくれたのでしょう。



子どもと過ごすことを厭わず、
飛ぶネコたちが満足するのを喜びとしてくれた父は、
子どもは宝と思ってくれていた
素敵な父親だったのだなぁと思い出すのです。



他界してしまった今となっては、
父に十分な感謝を伝えられなかったのが心残りです。



がんばっているお父さんを表現したこのCM
ご覧になってみてください。
そして、この父の日、ありがとうの気持ちを込めて
それを伝えることをお忘れなく。



終わりに、飛ぶネコの大好きな絵を紹介させてください。



Even Superman Needs A Dad













Even Superman Needs A Dad というこの絵は
LDSの画家Liz Lemon Swindle さんが描いた絵です。



スーパーマンにだって、やっぱりお父さんは必要!!!!!
そう! そのぐらい、父親って、存在感があります。