2014年9月30日火曜日

秋・ハーブ

季節の変わり目、どうおすごしでしょうか?エルザの家の窓から見える木の葉は黄色に変わり、足下を見れば、青々としていた葉が、今は黄色のブランケットをかけてもらったよう。毎日発見する秋に「ほっ」と心が暖まります。

エルザのミニハーブガーデンも、ハーブたちがラストスパートをかけ、いそいそわさわさと葉を茂らせています。

頑張っているハーブや植物たち。少しですが、お庭から、いくつか紹介します。


今年初めてお知り合いになったレモンバーベナ


1)まずは熱湯をそそいでハーブティーにしていただきます。
2)その後、お鍋に葉っぱを入れ、また熱湯を注ぎ、15センチほど離したところに顔をおき、バスタオルを頭からかぶり、蒸します。顔が浄化されているのと、レモンのいい香りで、リラックス効果抜群!
3)最後にお風呂にぷかぷか浮かべます。3歳の娘はその葉っぱを並べたり、数えたりしながら入浴。

レモンの香りがあるので、みじん切りにして、サラダにちらしても、アクセントになって美味しいです。

バジル

バジルはパスタソース、ピザソースの必需品!香りが食欲をそそります。
今年、新たに楽しんだのは、バジルで作ったペスト。

バジルの葉 2カップ(1カップ=250cc)
オリーブオイル 2/3カップ(フードプロセッサーに1/2カップ入れ、残りは最後に上からかける)
松の実(なかったのでアーモンドで代用) 1/4カップ
パルメザンチーズ(なかったので普通のチーズ) 1/2カップ
にんにく 2かけ
塩 少々

チーズ以外を全てフードプロセッサーに入れ、混ぜるだけ。出来たら残りのオリーブオイルを上からかけ、酸化を防ぐ。冷凍庫に入れてしまえば、長持ちします。
食べる時に、チーズを入れて混ぜます。

物知りのご近所さんに聞いて、とっても美味しそうだったので、家に帰り、あった材料で即、試してみました。適当なのに、美味しかったー。笑

ミント

ミントはエルザの心の友。ここ何年か育ててみたのですが、どうも増やす機会を逃し、今年は南のご近所さんのミントを「いつでも好きなだけ摘んでいってね」というご好意に甘えて。笑

フレッシュミントティーは甘くて格別!

また、エルザの夫はミントを刻んで酢(バルサミコ酢やモルト酢)と砂糖と混ぜ、お肉にあえます。

あまったミントを瓶にさしておけば、すぐ根っこが出て来てくれて、長い間、お部屋に緑を与えてくれます。

ケール
これは北隣のご近所さんのお庭から。いつも犬の散歩の時に取って帰ります。笑

栄養値の高いことで知られるケール。でも、生では固くて少し苦みがあるのが、食べにくいところ。

が、エルザはケールが大好きに。

ある日、おひたしが異常に食べたくなり、ほうれん草をきらしていて、泣く泣くケールで。これがこれが、美味しいこと!!

ゆでて、だし汁に付けたケールは、まるで生まれ変わった植物のようにとげとげしさがなく、苦みもなく、優しい味になっていました。


こんな風に自然から幸せを分けてもらう時、神様の言葉を思い出します。
「生めよ、増えよ、地に満ちよ、地を従わせよ。......わたしは全地の面にある種を持つすべての草と、......木をあなたがたに与えた。これはあなたがたの食物となるであろう。」(モーセ書2:28−29

まだ「地を従わせる」ような知識や力はないけれど、せめてエルザのお庭にいる植物たちが、喜んで育ち、実れる、そんな環境を作ってゆきたいなーと思う秋雨の夜です。

2014年9月21日日曜日

短期な夫に、期長な妻

「分かってくれないならもういいよ!」


結婚して初めてのケンカ。


きっかけは、今の仕事を辞め、
転職することを打出したことから。


取引先の社長さんから、
とある事業拡大の為のチームリーダーとして働こう
とのお声掛け、
年収は少なくとも今の3倍、
努力次第で地位も名誉も得ることができる
一世一代のビッグチャンスだって。


「家族を楽にさせたいし、誇れる仕事にだって就きたい。
こんなにいい話ないじゃん。」


「そう、じゃあ家族の時間はどうなるの?」


仕事のおよそ8割は出張で家にはほとんど帰れない、
休みも現実、月に1、2日取れればいい方なんだとか。


「私は絶対に反対。」


妻のお腹には、3ヶ月後に出産予定の男の子がいる。


口論の末、反対を押し切って
翌日の会社面談の準備をし眠りにつく私、
ただ呆然と立ち尽くし現状が把握できないままうつむく妻…


夜遅くだった…目が覚めた先の明かりに
妻が玄関ですすり泣いているのが見えた。


片手に私の靴を持ち、ブラシで綺麗に磨いていた。
面談が、うまくいくように。





-「俺、すぐ船酔いしちゃうんだよね。」

-「そういう時は遠くをみるといいんだよ。目先ばかりに気をとられると人は酔いやすくなるんだって。」


妻はいつだって、私よりも先を見てる。

 
翌日、面談には行ったものの、
社長さんにはお誘いへの断りと、
より一層のサポートを約束し家路についた。


子供の誕生や成長に
夫婦で過ごす時間から得られるものは、
私が思ってた以上に大切で幸せな時間。


いかなる成功も、家庭の失敗を償うことはできない
デビット・O・マッケイ


その言葉の意味が、今はちょっぴり分かる30歳。

2014年9月10日水曜日

大切なことを気づかせてくれる人

長男の担任と面談していた時のこと。


「息子さんは本当によくおできになります。
成績もばっちりですし、リーダーシップもある。
素直でいいお子さんですし。。。。
おうちでもいつもこんな感じですか。」


飛ぶネコは学生時代、
こんな風に褒められたことはありません(残念ながら)。
自分の子どもがこんなにも出来がよいと褒められて、
狐につままれたような思いでした。


さて、先生の質問になんと答えようか、考えました。
息子が隣にいたからです。


「いえいえ、家ではぜんぜん」
と口から出そうになりましたが、
代わりにこう言いました。



「家では、リラックスしています。」



飛ぶネコなりに母親の愛情をこめて見つけた
精一杯の言葉でした。



そしたら、先生、大笑いするんです。



あら、飛ぶネコの顔、引きつっていたんでしょうか。



「あ~よかった。おうちでもそんなに優等生だったら
気の毒だと思ってたんですよ。」




「はぁ~。。。。」



はじめは、先生のこの言葉、どんな意味なのか
さっぱり見当がつきませんでした。



でも、先生は、息子に自分自身になれる場所があって
よかった、ということをおっしゃっていたのでした。



子どもだって学校という社会の中で
ストレスを感じています。


外の社会でルールを守り、
周りに迷惑をかけない良い振舞いをすることが大事
ということを理解しています。


そのストレスを解放できる場が
おうちにあってよかったです、と。


家に帰ってくると、
寝転がって漫画を読んでいる息子。
片づけるように言ってもすぐにやらない息子に
飛ぶネコは時折、いえいえ、毎日、
怒りを感ぜずにはいられませんでした。


でも、なんとなく、
その怒りをその場で息子にぶつけるのは、
よした方がいい、と思うときがあって
怒りの言葉は胸の内にしまっておくことがありました。


つまり、息子は漫画読み放題でウハウハ。


飛ぶネコは、怒りを押さえなくてはならずイライラ。


という図が毎日ですね。



でも、その日、わたしよりも一回りは若い先生から
とても大事なことを学びました。



あ~、なるほど。
家庭というのは、そういう場であっていいのか。


自分自身の心の中で何となく感じていたものを
先生が代弁してくださったようで
ホッとしたんです。



面談が終わって外に出たとき、
「あなたの担任の先生、いい先生だね。」
「でしょ。最高だよ!!!!」
「うん、かあさんも最高だと思う。」



教師って、こういう人のことを言うんだなぁと
胸が熱くなりました。



これからは、長男が漫画を読んでいる姿を
微笑みながら見ていられます。