2014年9月10日水曜日

大切なことを気づかせてくれる人

長男の担任と面談していた時のこと。


「息子さんは本当によくおできになります。
成績もばっちりですし、リーダーシップもある。
素直でいいお子さんですし。。。。
おうちでもいつもこんな感じですか。」


飛ぶネコは学生時代、
こんな風に褒められたことはありません(残念ながら)。
自分の子どもがこんなにも出来がよいと褒められて、
狐につままれたような思いでした。


さて、先生の質問になんと答えようか、考えました。
息子が隣にいたからです。


「いえいえ、家ではぜんぜん」
と口から出そうになりましたが、
代わりにこう言いました。



「家では、リラックスしています。」



飛ぶネコなりに母親の愛情をこめて見つけた
精一杯の言葉でした。



そしたら、先生、大笑いするんです。



あら、飛ぶネコの顔、引きつっていたんでしょうか。



「あ~よかった。おうちでもそんなに優等生だったら
気の毒だと思ってたんですよ。」




「はぁ~。。。。」



はじめは、先生のこの言葉、どんな意味なのか
さっぱり見当がつきませんでした。



でも、先生は、息子に自分自身になれる場所があって
よかった、ということをおっしゃっていたのでした。



子どもだって学校という社会の中で
ストレスを感じています。


外の社会でルールを守り、
周りに迷惑をかけない良い振舞いをすることが大事
ということを理解しています。


そのストレスを解放できる場が
おうちにあってよかったです、と。


家に帰ってくると、
寝転がって漫画を読んでいる息子。
片づけるように言ってもすぐにやらない息子に
飛ぶネコは時折、いえいえ、毎日、
怒りを感ぜずにはいられませんでした。


でも、なんとなく、
その怒りをその場で息子にぶつけるのは、
よした方がいい、と思うときがあって
怒りの言葉は胸の内にしまっておくことがありました。


つまり、息子は漫画読み放題でウハウハ。


飛ぶネコは、怒りを押さえなくてはならずイライラ。


という図が毎日ですね。



でも、その日、わたしよりも一回りは若い先生から
とても大事なことを学びました。



あ~、なるほど。
家庭というのは、そういう場であっていいのか。


自分自身の心の中で何となく感じていたものを
先生が代弁してくださったようで
ホッとしたんです。



面談が終わって外に出たとき、
「あなたの担任の先生、いい先生だね。」
「でしょ。最高だよ!!!!」
「うん、かあさんも最高だと思う。」



教師って、こういう人のことを言うんだなぁと
胸が熱くなりました。



これからは、長男が漫画を読んでいる姿を
微笑みながら見ていられます。

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